2012年7月に公開された映画「ヘルタースケルター」。
雑誌「FEEL YOUNG」で連載され、高い人気を誇る岡崎京子のコミックを、写真家 蜷川実花が監督となり実写化した作品です。
蜷川実花さんの写真は鮮やかで、独特の世界観があります。
映画もまた「蜷川実花」らしく、色鮮やかできれいな映像となっています。
主人公 りりこ役は「別に・・・」事件で世間を騒がせた沢尻エリカが熱演。この映画で完全復活を果たしました。
「別に・・・」事件から5年後、若干、干されかけと思われていた沢尻エリカのヌードシーン、ベッドシーンもあるということもあり、大ヒット作品となりました。
今回は、映画「ヘルタースケルター」のラストシーンや、映画の感想、原作の漫画は無料で読めるのか、調べてみました。
映画【ヘルタースケルター】のあらすじ
トップモデルとして芸能界の頂点に君臨し、人々の羨望(せんぼう)と嫉妬(しっと)を一身に集めるりりこ(沢尻エリカ)。
だが、その人並み外れた美ぼうとスタイルは全身整形によってもたらされたものだった。そんな秘密を抱えながら弱肉強食を地でいくショウビズの世界をパワフルに渡り歩く彼女だったが、芸能界だけでなく、世間をひっくり返すような事件を引き起こし……。
引用:yahoo!映画
映画【ヘルタースケルター】のラストは見世物小屋だった?
ラストシーンで、りりこがいた場所は、どこなのでしょうか。
その前のシーンで、メイクを担当していたキンちゃんが「おもしろい店あるらしいわよ。やばいショーを見せるクラブだって」と言っているので、見世物小屋に間違いないようです。
それまでは表舞台で注目されていたりりこですが、なぜ見世物小屋にいたのでしょうか。
結局彼女は、フリークス(化け物)として見世物になって生きている、という事です。
りりこは自ら目をつぶしてしまったので、その後は片目のない、整形の跡が崩れてきたフリークスとして、見世物小屋のスターになったのだと想像します。
これは、脚光を浴びて世間から注目されるファッション界のスーパースターと、見世物小屋にいるフリークスは、「見世物」という点で同じようなものだという例えなのだと思います。
見世物小屋ではどのようなことをしているかは分かりませんが、りりこは何らかのかたちで注目されていないと生きていけない人間であり、人に見られることが彼女の生き方なのでしょう。
どのような経緯でりりこがあの見世物小屋にたどり着いたのか、何故そこに行ったのかは、岡崎京子による原作はあの場面で終わっているので、わからないままです。
見世物小屋には、マネージャーの「羽田ちゃん」と、分かりづらいですが羽田ちゃんの彼氏「伸一」もいます。
伸一は、意識が朦朧としていているようです。
羽田ちゃんは、りりこがあのようになっても、りりこについて行っています。
ここでも、結局昔も今もりりこは見世物、という事を表しているのかもしれません。
なんだかんだこの3人は離れられずに一緒にいる、一緒にいなくてはならない関係なのですね。
映画【ヘルタースケルター】がひどい?観た人の感想まとめ
主役の女の子(あえて名前は書かず(笑))はキレイ。
前知識なく見たもんで、ヌードまで出してるとは思わず驚いた。
セクシーなシーンも多くて。でも話が薄いかんじで、ボソボソ話すとこもあって、もうちょっとしっかりしたストーリー、セリフ、内容だったらよかったかな、と。
で、3分の2ほどのところで、飽きたというか、その先の展開にも興味がなくなったというか、時間のムダにも思えてやめた。
有名な人が出て有名な人が作った映画であっても、俺みたいな素人にはこのテの映画はこの程度の印象、感想だな、と。
でも、だからこそ、個人的には素人にもわかりやすい映画が好きなのかなあ。
引用:映画.com
2012年当時、この作品を酷評する方が多かった記憶がある。沢尻エリカの言動が世間からバッシングを受けていたし、実際酷い態度をインタビューの際に取っていた。
が、この作品の完成度とは関係ないと私は思う。蜷川監督の独特の美意識を根底に置いたビジュアルのインパクトの強さ。沢尻さんの体を張った演技及び彼女を取り巻く(今にして思えば、何とも贅沢な男優陣の確かな演技)寺島しのぶさんを筆頭にした安定した役者さんたちの佇まいがとても良かった。
引用:映画.com
美の追求、美への欲望が
人間をここまで転落させるんだと
終始ハラハラさせられる作品でした。
女性として美しくありたいという思いは
誰にでもあるけれど、それだけに囚われないことが大切だと改めて思いました。監督の蜷川実花さんが映画の中に
作り上げる世界観はとても見事なもので
部屋の作り、衣装、CGの映像など
色鮮やかでどこか儚いヘルタースケルターの
世界観にぴったりのものばかりでした。引用:映画.com
中身の無い映画。ここまで中身の無い映画は珍しい。
引用:yahoo!映画
面白くはなかったけど、最後まで見ることができたし、キレイな映像もあった(そうで無いのもあったけど。蝶とかはCG下手ね。)。
この役を引き受けた沢尻エリカは、演技は下手だけど評価されていいと思う。窪塚洋介は相変わらず最高にクール。引用:yahoo!映画
独特の色使いに音楽に演出は蜷川実花の世界なんでしょうね^_^;
沢尻エリカ他,出演者の演技力で作品が仕上がってますね
クラシックを使って力技の様に演出しているのは何か無理矢理感を感じます個人的には他の監督だったらもう少し演出が毒々しさがなく重い作品になって面白さが増すような…
引用:yahoo!映画
上記レビューにもあるように、沢尻エリカさんは、蜷川実花ワールドにもハマっており、さらに美しかったです。
内容については「中身がない」との酷評もありますが、りりこが堕ちていく様をしっかり表現しています。
蜷川実花監督が描く鮮やかさは、映画館で観るとちょっときつかったのかもしれませんが、個人的には、あの色彩がとても好きなので、映画館でも観たかった作品です。
私がいちばん推すのは、羽田ちゃん役の寺島しのぶさんです。
さすが大女優、りりこに翻弄されていくマネージャー役を演じきっています。
美しい沢尻エリカさんもいいですが、寺島しのぶさんの演技力にも是非注目してみてください。。
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映画【ヘルタースケルター】のキャスト紹介
◆りりこ / 比留駒春子(沢尻エリカ)
主人公。経歴や年齢など、全てが謎に包まれたカリスマファッションモデル。女子高生からの支持が高く、テレビでは天然ぶったりしているが、実際は自由奔放で自己中心的な性格で、周りに迷惑をかけている。
◆羽田美知子(寺島しのぶ)
りりこのマネージャー。通称「羽田ちゃん」。奥村伸一と付き合っている。りりこからのいじめを受けても、りりこに魅了されているため、離れられないでいる。
◆麻田誠(大森南朋)
胎児売買事件を追う検事。美容クリニックの違法な医療行為を調査している。
◆多田寛子(桃井かおり)
りりことこずえが所属する芸能事務所の社長。りりこを「作った」張本人。
◆吉川こずえ(水原希子)
りりこと同じ事務所に所属する後輩モデル。りりことは正反対の天然美人。
◆沢鍋錦二(新井浩文)
りりこのメイクを担当。通称「キンちゃん」。オカマでかわいいキャラクター。
りりこの扱いがなれていて、りりこも信頼している。
◆南部貴男(窪塚洋介)
りりこの恋人。南部デパートの御曹司。
◆奥村伸一(綾野剛)
羽田ちゃんの恋人。駆け出しのカメラマン。
◆保須田久美(鈴木杏)
麻田と共に、胎児売買事件を調査している検察庁事務官。
◆比留駒千加子(住吉真理子)
りりこの実妹。りりことは対照的にブサイクで太っている。
◆和智久子(原田美枝子)
美容クリニックの委員長。非合法な美容整形を行っている。
映画【ヘルタースケルター】のまとめ
そんなりりこを見て、ちょっと切ないような、寂しいような、そんな気持ちが出てきます。
この映画をきっかけに復活を遂げた沢尻エリカさん。
当時、映画のプロモーションでのインタビューから、沢尻エリカさん自身がとても気合が入っていると思ったのを覚えています。
とてもきれいな沢尻エリカさんの体当たり演技だけでなく、他出演者もとても豪華なことも注目です。
原作の漫画もeBookJapanから読むことができるので、映画と見比べても楽しめる作品ですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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