2014年にドラマ「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」からスタートした昼顔。
「普通の主婦が、夫のいない昼下がり15時に不倫をする」というストーリーでとても注目を集めました。
ドラマから3年後の続編として、2017年6月10日より、映画「昼顔」が公開されましたが、ドラマを知らなくても楽しめる内容になっています。
映画は、興行収入が23億円を超えるほどの大ヒット作品となりました。
また、出産後初出演で、役に合わせてなのか、細すぎるほどほっそりした上戸彩さんと、ちょっとダサい役なのにそれでもかっこいい斎藤工さんにも注目です。
映画「昼顔」は「結末が最悪」「こんな終わり方って・・・」というような意見が多く出ています。
今回は、その中でもラストシーンについて疑問が多かった子供の正体や、結末のネタバレなどについて書いていきます。
昼顔の映画のあらすじ
お互いに結婚していながら、惹かれあい愛し合うようになった笹本紗和と北野裕一郎。
その一線を越えた関係はいつしか明るみになり、ついに2人は別れざる得なくなってしまった。
そして、紗和は夫とも別れ一人になった。あれから3年――紗和は海辺の町で慎ましく暮らしていた。
オーナーの杉崎尚人が営むレストランでのアルバイトと狭いアパートの往復が日課で、北野の夢を見る事さえ既に無くなっていた。
海岸沿いの小さな町には、彼女の過去を知る者は誰もいない。
一方、大学の非常勤講師となっていた北野は蛍に関する講演を、ある街で行う事に。
講演中、客席に目を向けたとき、彼は言葉を失ってしまう。そこには、紗和の姿があった。
「神様、私を試しているのでしょうか」運命のいたずらか、再びめぐり会う二人。
あの時に交わした愛を忘れられず、どちらからともなく逢瀬を重ねていく。
引用:Amazon
昼顔の映画でラストの子供の正体はだれ?
昼顔の映画のラストシーンで、子供たちが、蛍のいる森へ遊びに来て、百葉箱に北野先生が隠した指輪を見つけるシーンがあります。
ここで、この子供たちは、北野先生と紗和の子供?という憶測が飛び交っています。
この子供たちの正体は、最初のシーンに出てきた北野先生の講演で質問をしていた子供たちです。
あれから1年ほど経過しているので、北野先生と紗和の子供とは考えにくいでしょう。
指輪を見つけためがねをかけた男の子が、麦わら帽子を被った女の子の左の薬指に指輪をはめます。
これ、どこかで見たことないでしょうか?
めがねをかけた男の子・・・北野先生
麦わら帽子の女の子・・・紗和
というように重ねられるのです。
指輪の色も、蛍が光った時の色のエメラルドグリーンを選んだのですね。
男の子が女の子に指輪を付けたシーンは「本当はこうなる予定だったのに」と悲しく寂しい気持ちになってしまいます。
昼顔の映画は最悪?その理由は?
昼顔の映画を観た方々の中のでは「最悪」という感想が見られます。
「最悪」と感想を述べた方は、北野先生と紗和がいい結果になることを望んだ方が多い印象です。
不倫は許せない!そんな感情しかない無いような人は、この映画を観に行きませんよね?
わざわざお金を払って観に行く人は「不倫はダメ」という正論は承知の上で、映画は別物と分けて考えていて、あの二人の幸せを観たかったはず!
その気持ちに応えられない、倫理的な正論しかぶつけられない制作者は、ファンを信用してないんだなと思いました。
引用:Yahoo!知恵袋
なかなかの厳しい意見です。
「昼顔」は不倫映画です。
上記の意見のように「不倫はダメなこと」というのは、誰でもご存知なはず。
でも、映画の中では、北野先生と紗和の世界。不倫の恋ですが、映画に入り込んでしまうと、普通の恋人のような錯覚をさせます。
私も観ていて、2人がいい方向にくっつけばいいなと思っていました。
でもよく考えると、不倫の恋です。
上手くいくなんてとんでもない事なのですが、それを気づかせられるのが、ラストの結末で、これが「最悪」と言われている理由なのかな、と思います。
「不倫はだめ。結局結ばれないんだ」と思い出させてくれるラストになっていますが、北野先生と紗和のこれからを見たい方々からすると、とても残念な結末となってしまいました。
昼顔の映画の結末は悲しいストーリー
映画「昼顔」の結末はとても悲しいストーリーとなっています。
紗和と北野先生がハッピーエンドになるのか?または北野先生がまた乃里子を選んでしまうのか?
結果として、北野先生は死んでしまう結末となっています。
まさか、北野先生が死んでしまうなんて・・・と思った視聴者は多いはずです。
私は個人的に「こんな結末って悲し過ぎる。「昼顔」シリーズが終わってしまうんだ。」という寂しい想いがありました。
北野先生がなぜ死んでしまったか。
それは、北野先生が、乃里子に離婚届のサインを貰うところから始まります。
北野先生が乃里子の元へ行き、離婚届を貰うのですが、帰りの車の中で「紗和さんと籍入れるの?」など、北野先生と紗和のこれからの事で話が弾みます。
ですが、だんだんと乃里子の様子が変化して来ます。
乃里子は「もう裕一郎と呼べない」と改めて気づき、北野先生が帰る美浜方面へ車を飛ばします。
その車の中で「乃里子は、足の怪我は階段から落ちたんじゃないの。本当は・・・マンションから、飛び降りた」と告白。
そしてだんだんスピードも上がって来て「どうして私じゃなくてあの人なの?私の方があなたを愛してる。あなたを幸せにできる。なのにどうして!」と北野先生を問い詰めます。
「答えて裕一郎!」と責められる中、北野先生は「わからない」の繰り返し。
でも最後に北野先生の「ただ、紗和が好きなんだ」との言葉と同時に、車がガードレールを飛び出します。
この事故で、北野先生は即死。乃里子は大怪我でしたが、命は助かりました。
「乃里子はどれだけ不死身なんだ?」と思いながらも、完全に北野先生と紗和の世界に入ってしまった私は「北野先生は生きていて欲しい」と思いました。
紗和は、北野先生と籍を入れていなかったので、北野先生のご遺体は乃理子の元へ行くことになりました。
不倫の恋で始まった紗和には、北野先生からの指輪も、籍も、遺灰も何も残りませんでした。
紗和が「北野先生、北野先生!」と泣きながら、北野先生が笑顔で財布を持っているシーンは涙が止まりません。
ここでは「不倫の恋だった」と言うことは忘れて「愛した人が突然事故で亡くなる」と言う悲しい結末に浸ってもいいかなと思います。
昼顔映画のラストのネタバレ
北野先生を失ってしまったことで、線路に横たわり、自分も死のうとする紗和。
ふと空を見ると、北野先生と一緒に見る予定だったミルキーウェイが空一面に広がっています。
そのミルキーウェイに手を伸ばすと、左薬指に蛍が。
光っていて、結婚指輪を連想させる蛍。まるで、北野先生が蛍を通して指輪を付けてくれたようです。
と、その蛍がミルキーウェイに向かって飛び立ちます。
踏切の「カンカン」と鳴る警報機を聞いて我に返った紗和。
「生きなきゃ」と思い、電車が来るギリギリのところで逃れました。
その後、紗和のお腹の中には北野先生との子供がいることがわかります。
唯一、紗和と北野先生が結ばれていた証です。
「神様、あなたまた、私を強くしました。」
これが、映画「昼顔」のラストのネタバレです。
映画昼顔では、皮肉にも紗和が欲しかったもの、乃里子が欲しかったものは結局与えられなく、それぞれのライバルに与えられてしまっています。
どのような事かと言いうと、紗和は北野先生から「好き」と言う言葉を聞きたがっていました。
でも結局その言葉は聞けないまま。
でもこの好きと言う言葉は、乃里子が聞いています。
一方、乃里子は子供が欲しかったのですが、授からないまま。
でも子供は、紗和が授かりました。
このことから、皮肉にも、お互い欲しかったものは、ライバルがもらってしまっていることに、なんとも言えない気持ちになります。
映画「昼顔」キャスト紹介
まとめ
昼顔の映画では、ドラマの続きということもあり、結末を楽しみにしていた方が多かったと思います。
映画を観た中の意見では「これでよかった」とうのも多くあります。
しかし、不倫なのだけども、どこかでハッピーエンドになるのではないか、そんな期待を裏切られ、最悪な結末となってしまいました。
北野先生が、妻の乃里子には「どうもありがとう」と言うので「夫婦なんだからその言い方やめてよ」と言われていましたが、紗和に絆創膏を付けてもらったときは「ありがとう」と言っていました。
北野先生が、妻の乃里子よりも、紗和の方と一緒にいてリラックスできた存在だったんだな、と思い、また改めて切なくなりますが、「不倫で始まった恋は、うまくいかないよ」という事なのでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント